5.26「旧田口鉄道沿線の・・・」のおさらい
2016年 07月 03日
まず、観察ルート。地質百選№34「海老-玖老勢の直線的な谷」。ここを右から左へ(南から北)へ歩きました。
谷の向こう側(東側)には鳳来寺山、棚山が連なり火成岩類が分布。谷の部分は堆積岩類。谷の手前(西側)は領家変成岩と花崗岩が分布しています。
次に地質百選№44「設楽海成層の河床」。谷を流れる海老川の河床の観察です。
北に向かって約30度傾斜しているので、層理面が水流で洗われてきれいな縞模様が観察できます。侵食面は階段状(洗濯板状)になっています。
次は地質百選№26「大石」。
現在、設楽町へ向かう幹線道路になっているのが、田口鉄道が走っていたところです。大石の下の地質は堆積岩ですので、松脂岩でできている大石は、棚山から転がり落ちてきたものと思われます。
その「棚山」は地質百選№61です。
山頂付近の立派な岩壁は「瀬戸岩」。松脂岩でできています。あのあたりから転がり落ちてきたのでしょうか?
最後に地質百選№56「双瀬のトンネル」。
柱状節理は冷却面に対して直角にできます。ここでは、節理が垂直にちかいですので、水平方向に安山岩質マグマが貫入してきて冷え固まったと考えられます。岩脈ではなく岩床になります。
硬い安山岩をくりぬく工事は、大変だったと思います。
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【貞力】
【貞力】